匠名/メーカー名:紙和
紙和 SIWA のブリーフケース。
第一印象は、「シワシワの紙のような素材でできている、すっきりとシンプルな、お洒落なバッグ」。でもまさか、本当に紙でできているわけがないと思いますよね。
紙のように見える布ではなくて、実はこのバッグは本当に紙でできています。しかも、和紙です。
この素材は、紙和 SIWAの製造元である株式会社 大直が作り出した新しい和紙素材「ナオロン」というもの。
普通に考えたら、和紙なら、水や雨には弱いと思うかもしれません。しかし、なんと雨や水に濡れてもへっちゃらで、破れたりすることが無いのだそう!
なおかつ強度もすばらしく、5キログラムから10キログラムのものを運べる耐久性も証明されているとか。
しかも、和紙でできているだけあってバッグ本体がすごく軽いらしく、この大きさでもたったの200グラムしかないのです。
私はなるべくバッグは小さく軽いものしか持ち歩きません。
仕事ではないときは、荷物を軽くするため、小さいハンドバッグにクレジットカードと千円札とスイカ、家の鍵だけ入れて出かけることもあるくらい。
なので、A4サイズのバッグに書類を詰め込んで運ばなくてはならないときは、けっこう憂鬱な気分になってしまいます。
「リンゴ1個よりまだ軽い、びっくりするくらい軽快なブリーフケースです」とのこと。身軽さを求めたい人には文句なしの仕様。
素材の「ナオロン」を開発した株式会社 大直は、山梨県市川大門の和紙メーカーです。
もともと「ナオロン」はやぶれない障子(しょうじ)用の紙として、和紙漉きの製法技術から開発されたそう。
それを山梨出身のプロダクトデザイナーである深澤 直人さんがデザインを担当して作られたのが「紙和」の製品です。
縫製は、ひとつひとつ丁寧に、職人がミシンを使って行います。
縫い目が目立たない構造・袋縫いの二重構造で、強度も良いつくりなのだそうです。
クシャクシャの見た目もおもしろくて、ユニークでお洒落なブリーフケース。
伝統ある和紙づくりからうまれた新しい逸品です。