匠名/メーカー名:UTO
UTOのカシミヤのニットチュニック。
見るからに温かそうで手触りがよさそうな、美しいニット。カシミヤ100%の上等な質感、サンドカラーの柔らかな色味も、品が良くおしゃれです。
UTOは、日本においては数少ない、自社で企画・製造・販売を行うニットメーカー。
なんと、いまでは日本で流通するアパレル製品の97%が海外製になってしまっているということですが、
UTOはメイドインジャパンにこだわっています。
「日本の技術と職人を守る」というポリシーのもと、岩手の工場で高い技術を持つ日本のニット職人による製造を続けています。
【以下UTOホームページより引用 https://uto-knit.com/about-uto/madeinjapan】
(中略)現在岩手のUTOの職人のレベルの高さは贔屓目を抜いても群を抜いています。
日本人の器用さ、真面目さ。東北人の粘り強さなどは日本人職人の誇りです。
【引用終わり】
ニット職人の専門知識・技術に基づき、一枚一枚を丁寧にたいせつに作るというニットは、このような工程を経てできあがります。
1 プログラミング
世界でもめずらしいニットカスタムオーダーを行っているUTO。
お客さんのサイズオーダーに従って、1枚1枚高度な専門知識の必要なプログラミングをしてからニット製造をするそうです。
その人のためだけにプログラミングを組み、その人のためだけのニットを作る…というニットメーカーは、今現在とても少ないんだそう。
「ぴったりのニットを着てほしい」という、昔ながらのニット職人のこだわりがあらわれているのでしょう。
2 最新機械による編立て
ニット作りは大部分が手仕事だそうですが、編立ての工程は最新のコンピューター編み機を使って行います。
3 編み上げたパーツを繋ぐリンキング
編み上げたパーツを繋いでいく工程。縫物とは違って、伸び縮みがある編み目を繋いでいくのは、根気のいる高度な技術なんだとか。
4 仕上げ
水を通してカシミヤの風合いを整える工程。
手間をおしまずに自然乾燥して、ふっくらと仕上げていくことにこだわっているといいます。
製造工程を知れば知るほど、しなやかでふんわりとした美しいニットがどれだけ貴重なものなのか、高度な技術あってのものなのかがわかる気がします。
アクリル製の安価な既製品ニットばかり着ていないで、こういった、自分を格上げしてくれるような職人の手による本物のニットも、自分のためにいつか手に入れてみたいものです。