匠名/メーカー名:ループウィラー
ループウィラーのスウェット。
すっきりとシンプルで、王道のかたち。美しい上質なスウェットです。
古くからある正統派のデザインで、なにも奇をてらっていないのが逆にすごくおしゃれ。いまはここまでど真ん中のスウェットって、あんまり見かけません。
じつはこのスウェット、「世界一のスウェット」ともいわれる、知る人ぞ知る名品なのです。
正統派アメカジファッションが好きな男性のあいだでは有名なのだとか。
和歌山で製造された生粋の「メイドインジャパン」のスウェットでありながら、その良さはいまや世界中に知れ渡っていて、
元イングランド代表のサッカー選手、デヴィッド・ベッカム氏もループウィラーのスウェットのファンだとか。
ループウィラーのおしゃれなスウェットは、実は熟練職人の手からしか生まれないものなのです。
このスウェットは、昔ながらの吊り編み機で編まれた「裏毛スウェット」というものです。
この「吊り編み機」で製造する生地を使ったスウェットというのは、じつは1970年代にいったん世の中から無くなってしまったもの。
なぜかというと「1時間に1mしか編むことが出来ず、さらには職人が常時、編み機の調整を行いながらの稼動になる」ため。
(カッコ内は公式サイトより抜粋http://www.loopwheeler.co.jp/philosophy.html)
つまり生産効率がとても悪いので、採算が取れず廃れてしまったんですね。
しかし吊り編み生地というのは、生地の厚みが絶妙で、肌に柔らかく、とても着心地が良いものだそう。
それがいわゆる正統派の「スウェット」…。たしかにパジャマになるくらい、本来のスウェットって、着心地がいいものでした。
まさに世界一のスウェットを作るには、昔ながらの吊り編み生地でなければダメだったのです。
この他にはない絶品の着心地を復活させるべく、ループウィラー創設者の鈴木 諭さんが奔走して、1999年にループウィラーを「吊り編みもの」のブランドとして立ち上げました。
鈴木さんがアパレルの仕事で得た人脈と技術を活かして、「吊り編み機」での製造を復活させたそうです。
鈴木さんは根っからのアメリカンカジュアルファッション好きだそう。情熱が技術をよみがえらせたんですね。
吊り編み生地は目が詰まっているので、何度洗濯してもヨレにくくヘタレにくいのも大きな特徴。
和歌山の工場で、熟練工の手間暇かかる技術(編み立て、修理、整備)によってつくられているループウィラーのスウェット。
昔からつづく日本の繊維業の技術の高度さ、すばらしさを、いまに伝え続けている名品です。