匠名/メーカー名:津軽びーどろ
夏といえば暑い季節になりますが、そんな季節にぴったりな音の一つに風鈴があります。
風に揺れるその音はどこか遠い田舎の自然に囲まれた山々の中にいるかのような、不思議と涼しくさせてくれるような、そんな音です。
さて、今回は夏を涼しくしてくれる風鈴についてご紹介したいと思います。
風鈴ですが、伝統の津軽びーどろで造られたもので、職人の洗練された技術によって手作りならではの味わいがあります。
津軽びーどろは坩堝の中を1500度ほど熱して吹き竿で巻き取ったガラスを柔らかな形に成形していきます。その過程の中で、様々な色を組み合わせ混ぜ込むことで季節の色合いやそれぞれの変化を表現することができます。
素人目線からすると、仕上がった作品や製品は既製品でしかないのでその工程を一度知っているとまた職人の思いを感じ取ることができるような気がします。
今回ご紹介している風鈴のガラスについてですが、軽い音色になるように薄い厚さに作られています。また、よりきれいな音を奏でることを想定するためにクリスタルガラス(クリスタルのように透明度の高い高品質なガラスを言います)を採用しています。
伝統の技術だけではなく、人が聴いていて心地よくなる音色の高さや見た目の美しさまで細部にこだわりを見せているあたり、プロフェッショナルを感じます。
なかなか逸品を一目見たときにそれがどんな素材でできているのか、どんな職人の思いがあって製作されたのかは分かりにくい所ではありますが、今回の風鈴に関しては見た目からその魅力を感じることができ、部屋の窓側など風当たりの良い所につけておくだけで心地よい音色を奏でてくれるという、シンプルであり奥深さも感じさせてくれます。
所持しているだけでインテリアとしてもセンスを感じられる逸品ですので、夏だけではなく少しでも暑いと感じた日であれば使用するのもアリではないかと考えております。
その場の雰囲気を変えてくれる今回の逸品を魅力を借りて、暑い日を乗り切れたら逸品の中の逸品と言ってもいいのではないかと思ってしまっています。