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【津軽びーどろ】鮮やかな「花あかり」で一色の大きな花瓶

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匠名/メーカー名:北洋硝子

春になると桜が咲き乱れるように、日本は季節に応じて様々な植物が美しい花を咲かせてくれます。どんな植物でも多種多様な特徴があり、自然界で育った花は私たちの気分を変えてくれることもあります。

そんな植物ですが、自宅に飾りたいために使う花瓶を用いて人の気持ちや部屋の雰囲気を変えてくれる素敵な逸品があります。

もはや、花を入れなくてもいいのではないか、と思ってしまうのほどの逸品であります。

今回ご紹介する逸品は、青森県の津軽の名物でもある「津軽びーどろ」を駆使した重さ2㎏にもなる大きな花瓶でございます。

かなり大きな花瓶にはなりますが、その外側に表現されている桜色は桜の名所でもある「青森県の弘前城」の桜を表しています。

製作した北洋硝子の芳賀清二氏は「堀の水面に鏡のように映る桜、その桜の花びらが重なりあう様」を独自の技法によりガラスで作ったといいます。

その見た目の大胆な色合いから、つい私は「もう花を買って花瓶に挿さなくても、この逸品を部屋に置くだけで満足しちゃうんじゃないか」と感じてしまいました。

私の考えとしては、本来の花瓶であれば入れる花が生きるようになるべく控えめな色使いであり、決して特徴的ではないフォルムを理想としていました。

しかし、この逸品を一目見たときに一瞬で私の概念を覆してしまいました。逆にこういう花瓶もアリなのではないかと思いました。さらに、伝統の「津軽びーどろ」ならではの表現力と技法である”宙吹き”がガラスを5つの層に巻き付けることにより立体感を出すことに成功しています。

さらに、金箔を使用していることから見た目の華やかさにプラスされ、よりダイナミックで豪華な仕上がりとなっています。

そして、製作している北洋硝子では伝統が引き継がれている中でも特に”手仕事”に強いこだわりを持ち、完成する一つひとつの「津軽びーどろ」に対して不出来さや妥協を許すことはなく、限界の技術や芸術を探求し続ける姿勢があります。

職人のプライドにかかったこの逸品である花瓶を一目見たいと思う人は数多くいるはずです。

  • 北洋硝子

tkmiiii23さんが2022/02/13に登録

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