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【至極の箸】伝統工芸士 中田陽平作 使うのがもったいないと感じてしまうほどの芸術作 六角竹乃箸

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 私たち日本人は、毎日のように箸を使って料理の時間を楽しみます。箸とは縁深く、長らく食卓の元にありました。
歴史あるこの国ならではの文化のもと何も気にせず使ってきたそんな箸ですが、この箸ひとつとっても職人が心込めて手づくりで作り上げます。

 今回は、そんな馴染み深い箸の中でも特に感銘を受けた至極の箸を今回ご紹介します。

 伝統工芸士 中田陽平氏が作り上げた箸 六角竹乃箸になります。
私はその箸をひと目見た時にそのフォルムに魅了されました。

 なめらかな美しい曲線が特徴のその箸は、とても細く、箸として食べることに関する万能性に欠けそうに感じますが、趣として必然的に出される料理も限られそうな気もします。

 孟宗竹というアジア圏の温暖湿潤地域に分布する竹の一種から作られており、この箸は同種の香川県讃岐産でできています。

竹箸はしなやかであり、前述したように細身が特徴的です。
そのため、女性や手が小さい方にとっては使いやすいかもしれません。
また、非常に軽量であるため、使っていて重さを感じることもなさそうです。

 見た目、実用性をも兼ね揃えているこの箸は持ち手に竹の節を残してあります。
漆の艶がその形を象徴していますが、その小さな窪みも小さな自然を感じることができます。

特定の地域でしか入手できない天然素材を使用した逸品は家に一つあるだけで存在感を発揮してくれそうです。

 私の主観としては、日常の食卓に置くような感覚で使用するのではなく、節句や特別な日など、使用頻度が少なく、普段は安易に使うことができないくらいの価値を感じます。

 そんな特別仕様の六角竹乃箸を一膳、棚の奥の方にそっと保管しておきたいものです。

    tkmiiii23さんが2022/01/30に登録

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