日本人にとってお茶を飲む文化は奈良・平安時代から伝えられ、多くの方に愛されています。
現代では、ペットボトルやティーパックなど簡易的にお茶を飲むことができ、誰でも気軽に飲むことができます。
そして、本来のお茶の楽しみ方の一つとしてはやはり急須にお茶の葉を入れて飲むことがイメージしやすいのではないでしょうか。
今回は急須職人が作る常滑焼の高級急須をご紹介します。
常滑焼といえば愛知県発祥で、地域周辺でその多くを造られています。古くから作られている焼き物の一つで、その歴史は縄文時代まで遡ります。
そんな歴史ある常滑焼の急須の特徴として、酸化鉄を含んでいる土から造られており、使用した時にお茶に含まれているタンニンに反応し、苦味を取り除き、まろやかに美味しくいただくことができます。
緑茶が苦くて飲まないという人にとってはこの急須を使えば苦手意識がなくなることもありそうです。
そして、楽しみ方として茶種によって入れる茶葉量、湯量、温度、そして置き時間等が異なります。
玉露であれば50〜60°ほど、煎茶であれば80〜90°など小さな違いから大きな違いまで、適切な飲み方があります。
この急須に出会うまではお茶の入れ方に違いなんてないだろうと思っていましたが、種類によってここまでこだわりを持てば楽しみが違うということがわかりました。
見た目の重厚感もそうですが、本来のお茶の楽しみ方を一から教えてくれるこの急須の価値は非常に高く、貴重な逸品であると思えます。
一度でいいのでこの急須で入れたお茶を一口飲み、その違いを体で感じ取ってみたいものです。