日本一の匠と逸品を知りたいみんなのためのコミュニティサイト 匠ウォンテッド

伊藤若冲の絵がお香立てに。「若冲香立て」

出典元:https://www.pal-shop.jp/category/IP_001_806_011_000/A29604003.html

♥1

匠名/メーカー名:和樂×竹影堂

みなさんはリラックスしたいとき、部屋をよい香りにしたいとき、お香をたきますか?
日本に昔からあるお香ですが、香りを楽しむだけでなく、虫除けや魔除といった目的としても使用されてきました。最近では花やフルーツの香りなど、アロマアイテムのひとつとしても人気があります。そんなお香に欠かせないアイテムが、お線香・スティックタイプのお香のための「お香立て」です。
今回紹介するのは、「若冲香立て」です。伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)という江戸時代の画家が描いた作品を、銀製の香立てにしたものです。伊藤若冲といえば、『動植綵絵(どうしょくさいえ)』が代表作のひとつで、一度は目にしたことがある方もいるかもしれませんね。
そんな伊藤若冲の歴史にも少し触れてみます。伊藤若冲の若かりし頃は、狩野派を勉強し、中国画の模写にも関心を持ち取り組んでいたそうです。また自宅で飼っていた鶏や身近な動物の模写にも取り組んでいました。ほかにも墨絵やモザイク画のような作品など、独自の道を切り拓いてきたそうです。
若冲の香立ては、伊藤若冲の作品である『鳥獣花木図屛風』の中の白象と、『虎図』の虎をモチーフに作られています。平面の絵から立体へと、小さくても存在感があり、迫力と威厳を感じさせる作品です。虎のお香立ては、背中にある縞模様や尻尾などもリアルに再現されています。白象のお香立ても、体中に刻まれた皮膚のリアルさが再現されています。
若冲香立てを作るのは、寛政年間から錺職(かざりしょく)を担う「竹影堂(ちくえいどう)」。現在は7代目となり、錺職の伝統と技術を引き継いでいます。日本古来の伝統的な技術が、こうして現代へと引き継がれていくことは素晴らしいですね。お香立てといえば、いまはおしゃれで若者に向けたデザインのものがたくさんありますが、こうして歴史を感じられるお香立てもよいものです。
  • https://www.pal-shop.jp/category/IP_001_806_011_000/A29604003.html
  • 和樂×竹影堂

userさんが2021/12/17に登録

情報や質問や感想などコメントを残そう!

逸品を投稿する