匠名/メーカー名:夕張
「夕張メロン」日本人であれば食べたことがなくてもその名前は聞いたことがあるでしょう。それくらい日本では有名なメロン。その名の通り、北海道夕張市を生産地とするメロンです。実はこの夕張メロンを名乗るためには厳しい検査を合格しなければならず、隣接する市町村産では夕張の名を使用することはできないそうです。
資格を持った検査員の方に認められなければ夕張メロンを名乗ることはできません。検査員たちの厳しい検査をパスしたメロンだけが「共撰品」として印のシールを貼られます。夕張メロンの検査は他のメロンと比べても非常に厳しいことで知られていて、検査は全てのメロンひとつひとつに行われます。夕張メロンの美味しさを楽しむことができるのも、検査員の方達の丁寧で厳しい検査のおかげなんですね。
夕張メロンの種は農協の金庫で厳重に保管されています。生産方法にはハウス栽培とトンネル栽培があります。ハウス栽培は7月中旬までに出荷して、トンネル栽培は9月までに出荷します。いずれも地這い栽培を主としています。地這い栽培は昔ながらの栽培方法で名前の通り支柱を立てずに地面を這わしながら弦を伸ばして育てるやり方です。ひとつの株から二本のつるを伸ばして3,4個収穫します。気温が高い時の方が収穫は早まって糖度も落ちる傾向にあるそうです。
1961年に夕張メロンは誕生しました。ですが日持ちしない、という難点がありそこで大手宅配業者と連携して当時としては画期的な産地直送システムを導入し、全国への出荷が可能になりました。できた当初は北海道でしか食べられなかったというのが少し驚きですね。
夕張メロンは高級なフルーツとして人気です。知名度が高くとても喜ばれる贈り物ですね。
一般的に夕張メロンの食べ頃は5月末~7月にかけてです。夕張メロンは緑色のイメージがありますが、やや黄色くなってからが食べ頃だそうですよ。12月現在は専門サイトを覗いてみても販売されていませんでした。
少し暑くなってきた6月頃によく冷えた夕張メロンにかぶりついてみたいですね。
非常に知名度のある夕張メロン。その裏には厳しい検査と厳格な基準がありました。これからは夕張メロンを名乗っているメロンを信頼して頂くことができそうです。