匠名/メーカー名:和樂×東京手仕事×高橋工房
日本は、春・夏・秋・冬と、四季の移ろいが楽しめる国です。また季節ごとに行事や風習があり、ひな祭りやお月見、正月飾りなど、暮らしに季節を取り込んできました。しかし、年々ライフスタイルの変化や多様性の拡大などで、日本古来の文化や風習が薄れていっています。
今回紹介するのは、「歌川広重・四季小軸」。日本の美しい四季を感じれる芸術的な逸品です。四季小軸は「東京手仕事」ブランドと和樂が考えた、江戸木版画をインテリアとして楽しめるモダンな掛け軸です。歴史の教科書に載っている有名な江戸の絵師「歌川広重」の『名所江戸百景』を掛け軸として楽しめます。
掛け軸を手がけているのは、1854~1860年創業の高橋工房。江戸木版画の伝統を守り、「摺師(すりし)」の技を継承し続けています。摺師とは、版木に絵具を広げて和紙に摺りこみ、色を重ねて作品を仕上げる職人のことです。
この掛け軸は、江戸時代と同じ技、同じ材料で摺った木版画をトリミングし短冊状に仕上げたもの。1枚の絵に使う色は20〜30色で、顔料も調合も江戸時代と同じです。
四季小軸は、「現代の暮らしに無理なく季節を取り込みたい」といったような想いから生まれたそうです。そして歌川広重の『名所江戸百景』から、季節の花や節句の光景を描いたものを厳選した掛け軸となっています。四季小軸は、季節に応じて立て替えることができるため、季節を感じるのにぴったりです。
春には、『亀戸梅屋舗(かめいどうめやしき)』。純白な梅の花が、うっとりするほど綺麗に描かれています。ほかにも、鯉のぼりを描いた『水道橋駿河台(すいどうばしするがだい)』もあります。背景に映る富士よりも大きく描かれており、迫力を感じます。このように歌川広重の世界観、そして日本の美しい四季を気軽に楽しめるのが四季小軸の魅力。ぜひお部屋に飾ってみてはいかがでしょうか。