匠名/メーカー名:株式会社愃王・フェラミカ
赤いつまみのモテる鍋「Ferramica(フェラミカ)」の生まれは埼玉県川口市
川口市は通称「鋳物の町」、地場産業の1つである「鋳物」の歴史は千年以上にもさかのぼり、これまでに数々の鋳物製品をつくりだしてきました。
しかし不況下、映画「キューポラのある街」で見られたような「キューポラ(キュポラ)」(コークスを熱源とした鋳物の溶解炉)は減ってきてしまいました。
川口鋳物職人の匠、その技、モノづくりへの姿勢を再度見直し、市民、中小企業と一体となって川口の地場産業活性化を目的とした川口商工会議所ジャパンブランド事業「KAWAGUCHI i-mono」ブランドプロジェクトの一環として「Ferramica(フェラミカ)」ブランドが誕生しました。
「薄くすれば『軽く』なる、けれどそれでは『強度』が保てない。」
厚みを薄くを保ちながら強度を上げるため、川口鋳物職人(匠)は一般の鋳物製調理器具で使用される加工しやすいねずみ鋳鉄という素材ではなく、ダグタイル鋳鉄という強さと粘りのある材質を選びました。しかし、ダグタイル鋳鉄はその特徴である粘りの為に厚みを薄くするのが非常に困難である。そんな矛盾に何度もぶつかり、試作と試行錯誤を繰り返した川口鋳物職人(匠)がたどり着いたのが「厚み2mm」という現在の「Ferramica(フェラミカ)」です。
従来の「鋳物製品」の「1/2の重さ」でその技術には海外のメーカーも驚いたほどです。