匠名/メーカー名:エンダースキーマ
エンダースキーマのヌメ革のシューズ。
ベーシックで昔からあるスニーカーの形なのに、ヌメ革でできているという、斬新なシューズです。
シューズのアッパーは牛革と山羊革、ライニングは豚革でできていて、ソールも皮革製。
全ての部位にふさわしい素材を厳しく選んで使っているのがわかります。
エンダースキーマの革のシューズは、浅草の小さな工房で職人さんがひとつひとつ、丁寧な手仕事で作りだしているそう。
たしかにこのシューズも、ひと目見ただけで、靴職人の高い技術力が存分に発揮されている、という印象です。
ていねいに仕立てられ、一針一針の縫い目にも、シルエットにも、革の質感にもごまかしがない感じがします。
エンダースキーマのデザイナーであり靴職人である柏崎 亮氏によると、「自分が知る限り最高の職人さんが作っている」ということです。
大学生の時から靴づくりの仕事をして修行していたという柏崎さん。
ピュアな靴への情熱が、こんな極限までシンプルな美しい靴を生み出す原動力なのかも、と思います。
エンダースキーマのシューズ製造は、「工業品と工芸品の中間」をいく、というポリシーで作っているそう。
技術ある職人が手間暇かけてじっくり作りつつも、誰もが手に入れられるよう、ある程度の量を継続的に生産し流通させている、という稀有な生産バランスを保っています。
ブランド名の「エンダースキーマ」とは、「ジェンダーを超える」という意味だということです。
紳士靴、婦人靴の性別の分類にとらわれずに、普遍的な「美しい靴」をつくりだしたいという、柏崎さんの願いがこめられています。